自分を信じて
皆さんは、「ノミ(蚤)」をご存知でしょうか。
最近は衛生状態が良くなったのでヒトに寄生して血を吸う「ヒトノミ」は減ってきていますが、犬や猫に寄生する種類のノミは今もまだたくさんいるようです。
ノミは、あの3ミリという小さな身体で約45センチのジャンプすることができる。
ノミのジャンプ力は体長の約100~150倍といわれている。
私の身長が170センチの人間
170センチ×150倍=25,500センチ
つまり255メートルの高さまでジャンプするということ。
東京タワーの特別展望台が地上から高さ250メートルなので、ノミが人間だったらその展望台までひとっ飛びということだ。
ある実験の話をしよう。
ノミをビーカーに入れガラス板で蓋をすると、跳び上がってはぶつかるというのを何度も繰り返すうちに、やがて、ガラス板の少し下までしかジャンプしなくなり、それは、ガラス板を取り外しても変わらないという。
もう、障害はないのに、小さなビーカーの中で、たかだか数センチのジャンプを繰り返すのだ。自分にはその何百倍もの力があるとは夢にも思わずに。
あなたにとってのガラス板は何だろう?
あなたは、いったい自分の力の何分の1のところにガラス板を置いてしまっているだろう。
そしてそれは、本当にそこにあるのだろうか?
かつて、人間の100メートル走の限界は10秒だと言われていた。
ところが、手動による記録とはいえ、ボブ·ヘイズが1963年、9.9秒を記録すると、次々に9秒台の選手が現れた。
かつて、100メートル自由形水泳の限界は1分だと言われていた。ところが、ジヨニー·ワイズミュラーがその壁を破って半世紀、いまや世界記録は45秒台だ。
自分の可能性に限界を設けてはいけない。
たとえ誰が何と言つても、これまで誰があなたに何と言ってきたのだとしても、あなたにはもっと可能性がある。
一生をこのままビーカーの中で過ごすのか?
それとも、可能性を信じてやってみるのか?
さあ、もう一度跳んでみよう。
そして、跳び出そう。
あなたが跳び出したとき、
きっと他の人たちもいっせいにあとに続くだろう。