可能性
トルコの有名なナスルディンの話のひとつをしよう。
ある夜ふけ、ナスルディンが酔って帰ってきたが、家のまわりをぐるぐる回るばかりでなかなか入ってこない。
奥さんが目を覚まし、窓から声をかけた。
「どうして、入ってこないの? 鍵を忘れたの?」
すると、ナスルディンは答えた。
「鍵は持ってるさ。でも、肝心の鍵穴がこのドアにはないんだよ」
あなたには無限の可能性がある。
でも、いったいどんな?
多くの人が自分の可能性の芽を見つけられないのは、いまの自分のやり方やこれまでの経験や物差しで、それを測ろうとするからだ。
夜ふけに太陽を懐中電灯で探そうとするのに似ている。
それはあたかも、あなたが、こうあるべきだと考えているものに、あなたの無限な可能性を当てはめようとしてはいけない。
可能性はいつも、あなたが思っているものの外にある。