土地を耕そう
チャンスを掴む準備はできていますか?
ある話をしよう。
成功した人の足跡を見ると、たいてい、その過程で大きな転機となるチャンスをつかんで、ものにしていることがわかる。
そこで、若くして成功した実業家に、これから起業を目指す青年が質問した。
「どうしたら、チャンスをつかめるんですか?」
実業家は答えた。
「常にずっと、それをつかむ努力を続けていることです」
ひとりの農夫が畑に種をまきにいった。
いくつかの種は道端に落ちた。
すると鳥が来てそれを全部食べてしまった。
いくつかの種は石地に落ち、そこは土が深くな
かったので、種は、芽を出したものの根をはれずに枯れてしまった。
また、いくつかの種はいばらの中に落ちた。
すると棘が伸びて種を塞いでしまった。
しかし、そのほかの種はよい土の中に落ちた。
種はやがて実を結び、あるものは100倍、あるものは60倍、あるものは30倍になった。
これは、至るところにある「真実」に気づくわずかな人が果実を広めていくことのたとえだが、種を「チャンス」と置き換えても十分に真理をついている。
すなわち、チャンスとは、自分ではコントロールできない偶然によるものではなく、努力によって誰にでも手に入れることができるものだということ。
そして至る所にあるな、それが実を結ぶのは努力して、よい土を用意していた人のもとにおいてだけであるということだ。
もしあなたが土地を耕しもせず、熟した果実が都合よく天から落ちてくるのを
夢想しているのだとしたら、そんなことは一生起こらないだろう。
誰のもとにもチャンスは無数に、必ず訪れる。
「それ」がやってきたときのために懸命に土を耕し続けよう。
遅すぎることはない。